【2024年版】クラウドワークスで海外からリモートワークする際の利用方法と注意点

「フリーランス」という職業がコロナ禍を経て更に広く認知されてるようになりました。

2021年にUpworkというアメリカのクラウドワークスサービス提供会社が行った調査によると、アメリカの労働人口のうち、36％がフリーランスの仕事に従事している（副業含め）という結果が出ました。

つまり、海外駐在帯同などで会社員を辞めたとしても、フリーランスとして働いて、キャリアを繋ぐことがしやすい世の中になっています。

また、クラウドワークスなどでのフリーランスという働き方は、国境を越えて通用します。

こういった海外在住者や、日本に住んでいるけど海外に中長期滞在したいと考える人たちにとっては、コロナ禍を通じチャンスは広がったと言うことができます。

とはいえクラウドワークス初心者にとっては、実際には何をしたらいいの？というところからのスタートかと思います。

なお、フリーランスとしてではなく、海外でも企業に就職して働きたい！という方には、私の海外就職活動のすべてを書き記したこちらの記事をぜひ読んでいただけたらと思います。

クラウドワークスとは？初心者でもできる？

クラウドワークスとは、仕事を依頼したい人と仕事を受注したい人を繋ぐプラットフォームです。

必ずしも「企業」と「労働者」を繋ぐという意味ではなく、ビジネスに手助けを必要としている「個人」と、必要なスキルを持っている「個人」を繋ぐ場でもあります。

後者で私が実際に受注したことがあるタスクで言うと、例えばAirbnbがサービス提供開始された頃に、日本に物件を持っているアラブの富豪から雇われ、問い合わせ係をしていたことがあります。（スキル＝乗換案内の検索やグーグルマップでの道案内を英語ですること）

このように、必ずしも履歴書に書けるような立派な「スキル」がなくとも、海外在住、英語が多少できるということでできるお仕事は沢山ありますので、まずは登録してどんな仕事があるのか見てみましょう！

クラウドワークス登録方法

上記ボタンをクリック後、「働きたいかたはこちら」から登録を進めます。

登録メールアドレス宛に「新規会員登録を完了してください」という件名の確認メールが届きます。

ここからは、プロフィールの登録などがあるので、パソコンがある方はパソコンから登録をした方がいいです。

クラウドワークスの仕事形式

クラウドワークスには4つの仕事の形式がありますが、海外からクラウドワークスを初めて使う初心者におすすめなのは「タスク形式」と「プロジェクト形式」です。

タスク形式

タスク形式で一番多いのはアンケートです。

• 文房具に関するアンケート（所要時間5分）
• 英会話教室の先生へのアンケート（所要時間7分）
• 義母とのモヤっとしたエピソード（所要時間5分）

など、隙間時間にサッとできるものが多いですが、その分報酬も低く、一件につき数十円～数百円です。

クライアントと契約を結ぶ必要がなく、条件が合いそうなものがあればアンケートの回答をして提出することがありますが、稀に承認されないこともあるようです。

育児休業中のママに人気のポイ活に近いイメージですね。

プロジェクト形式

プロジェクト形式はクラウドワークスで最もメジャーな形式です。

時間単価制と固定報酬制があります。

時間単価制

「時給〇〇円」と決まっており、プロジェクトの仕事をする時間はクラウドワークスが提供するタイムカードをオンラインで押して勤務時間をトラックします。

• 記事執筆
• 動画編集
• バナー制作
• カスタマーサポート
• エンジニアリング

固定報酬制

「一件〇〇円」と決まっており、勤務時間のトラッキングはなし。

• 記事執筆
• 市場調査
• Webサイト作成
• 商品転送

いずれの場合も、タスク方式とは異なり、プロジェクトに応募して、条件合意が取れたらクライアントと契約を結ぶことになります。

コンペ形式

コンペ形式は、制作物を提出して、採用されたら報酬が支払われる形式です。

報酬金額は数千円～数万円と高額な傾向がありますが、採用されなければ報酬ゼロのリスクもあり、イラストなどのスキルを持っていなければ初心者にはおすすめしません。

• バナー制作
• ロゴ制作
• キャッチコピー提案

クラウドワークス初心者の注意点

単価 x 時間を確認

アンケートでポイ活的に使う場合はマッチするものに手当たり次第回答していく感じでいいですが、1時間以上自分の時間を投入するのであれば時給換算はするべきです。

そのためクラウドワークス初心者には、時間単価制のプロジェクト形式をおすすめします。

手数料にご注意

また、クライアントが支払う金額（＝募集の際に記載されている金額）と、受け取り金額は違うのでご注意を。

例えば、下の図のように、時間単価1,500円で契約したとしても、手数料が20％引かれてしまうので、手取り金額は 19,305 ÷ 15 = 1,287円と、かなり減ってしまいます。
※税込み金額にしたあと手数料を引いているので単純に時間単価1200円にはなっていません

　

そのため、手数料を引いた後の時間単価で、納得できる報酬となっているか確認する必要があります。

ビズアシスタントは長短あり

しかしながら、実は手数料がかからない案件というものが存在します！

それが、「ビズアシスタント案件」です。

クラウドワークス自身が運営する、お仕事マッチングサービスで、クラウドワークスに登録した経験やスキルを基に、「こんな仕事がありますがどうですか？」と声をかけてきてくれます。

その後興味があればビズアシスタント担当者と面談（面接）、クライアントを含んだ三者面談（面接）の後、ビズアシスタントと契約を結び、クライアントからの業務を受託することになります。

その際には、手数料20％は引かれません。

更に、ビズアシスタントと契約を結ぶことで、例えばメインクライアントの閑散期で仕事がない場合には、ビズアシスタントに業務委託をしている他のクライアントから仕事を受注できる場合もあります。

安定的な収入を目指せるというメリットがある一方で、例えば育児休業中や自宅育児の間に・・という、月の稼働時間が安定しない可能性のある人にとっては注意が必要です。

というのも、契約を結んだ月間稼働時間に満たなかった場合には、翌月にその分も稼働しなければならないからです。

海外在住者の給与振込先

2022年5月現在、クラウドワークスの給与支払いには、原則日本国内の銀行口座が必要と記載があります。

以前はPayPalで対応してくれていたようなのですが、現在はペイオニア（Payoneer）というマルチカレンシー口座を作るよう案内されます。

海外在住で初心者にもおすすめのお仕事

クラウドワークスを使ったことがない人は、「実際にはどんな仕事があるの？」と疑問に思うかもしれません。

ここで実際の案件例（詳細は多少変えています）を少し紹介できればと思います。

「海外在住」を生かせる案件

クラウドワークスの中には、「海外在住者限定！」という案件が複数存在します。

案件例	報酬形式	報酬額例	ひとこと
海外在住親子対象 日本語に関するインタビュー	固定報酬制	1時間1000円	初心者おススメ！
BUYMA転送	固定報酬制	店舗買い付け1件3000～5000円	要確認（※）
eBayの商品リサーチ	固定報酬制	時給換算すると600円～1500円程度	時給換算注意

（※）BUYMA転送は、クライアントが個人で副業としてBUYMAビジネスをされているという場合も多いです。つまり全員が全員責任感のあるプロではないということです。

仕事を受注して進めていたら連絡がとれなくなった・・なんてことのないよう、受注する場合にはクライアントのプロフィールや過去のプロジェクト完了率、他の人からの評価を良く見て、信頼できるビジネスパートナーであることを確認し、報酬が前払いか後払いか、送料が予想よりかかった場合はどうするのか等事前に聞いておくことをおすすめします。

同時に、応募する際には、ご自分の住んでいる地域にクライアントが希望するブランドの店舗はあるのか、日本までの配送料はどれくらいなのか等、少し確認しておくといいかと思います。

海外/語学関連記事ライター

身近な「海外」というネタで記事を書くのもおすすめです。

記事を書いたことがないよ！という人も、大抵の場合マニュアルが用意されているので、そう心配することはありません。

文字単価や、要求される文字数にもご注意ください。

案件例	報酬形式	報酬額例	ひとこと
英語学習に有用な記事	固定報酬制	6000文字6000円
海外在住者限定 文化の違いについての記事	固定報酬制	読んでくれた人数による	ページビューが少ないと 報酬も少ないので注意
海外インターン についての記事	固定報酬制	文字単価0.8円 3000文字～6000文字

翻訳

案件例	報酬形式	報酬額例
英文SMSの意訳・翻訳	固定報酬制	300文字100円
Youtube台本の英訳	固定報酬制	6000文字2000円
オランダ語/スペイン語 韓国語等の翻訳	固定報酬制	応相談

継続受注/単価高めを狙うならスキルを磨くべし

いかがでしたか？今回は専門性が高くなく、クラウドワークス初心者でも始めやすい仕事を紹介してみました。

「結構安いな」

「近くの日本食レストランで働く方が時給はいいな」

と思われる方もいるかもしれません。

もちろんそれも選択肢の一つですが、クラウドワークスを始める最大の利点は、場所や時間に捉われない「フリーランス」という働き方の第一歩です。

第一歩を踏み出したら、その後単価アップを目指していくことができます。

ライティングの単価幅

例えば、「ライティング/記事執筆」の仕事の場合、文字単価や記事単価という報酬の決め方がスタンダードなのですが、文字単価に関してクラウドワークス上で見るだけでも、0.1円～5円以上と大きな幅があります。

文字単価の影響は大きく、例えば4000文字の記事を書いたとしたら、400円～20000円と大きな差が開くことになります。

文字単価が高い案件は高い専門性が要求されたり、記事執筆の前提としてリサーチが必要だったりしますが、それにしても経験を積むことである程度効率よくこなすことができるようになります。

では文字単価はどのようにあげることができるか？というと、もちろんクラウドワークスで経験を積みながら学ぶという方法もアリですが、ある程度勉強してから「経験者として」雇ってもらうことの方が効率がいい場合もあります。

ライティングスクールに通う

実は、クラウドワークス自体も、「クラウドカレッジ」というオンラインスクールを開催しています。

ただし、海外在住者や、決まった時間を確保するのが難しい人には、SHElikesがおすすめです。

クラウドカレッジとSHElikesの簡単な比較は次の通りです。

SHElikesについては、こちらで無料体験レッスン潜入レポを書いているので、ぜひご確認ください。

ライティングの書籍で勉強する

まずは書籍で自分で勉強する、という手段もあります。

ただし、ライティングに関して言えば「スキルを持った経験者」と言えるレベルまで5段階として、本を読むだけではまだまだレベル1です。

実際に記事を書いて添削してもらって、というプロセスを繰り返してレベルアップをしていく必要があるということをご留意下さい。

まとめ

本記事では、クラウドワークス初心者が海外からリモートワークに挑戦する際の利用方法や注意点、おすすめのお仕事について紹介しました。

「時間はあるけど就労ビザがない・・」

「将来的に海外在住フリーランスになりたいな・・」

という方は、この機会にぜひクラウドワークスに挑戦してみてくださいね。