一日のうち長い時間を過ごす職場。
今はリモートワークの人も多いと思いますが、リモートワークであっても、社内の文化が合わないとストレスになりますよね。
明日会社に行くのが憂鬱すぎる・・。
サザエさん症候群ならぬ、もやサマ症候群に毎週陥っている・・。
でも新卒で就活がんばって入社した会社だから、石の上にも3年頑張らねば・・?
私は新卒で日系大企業に就職した後、↑のように思い続けて3年半働きました。
その後ストレスから体調を崩し、ようやく「合わないわ」と認めて退職したのですが、今では「あの時あれ以上病む前に辞めておいて良かった~☆」と思っています。
日系企業の文化が肌に合わないという人は実は日本人でも結構多いはずなので、今しんどい思いをしている誰かのお役に立てば・・という想いから、本日の記事では私が日系企業を辞めて外資に行ったことで楽になったことを正直にお話しようと思います!
日本の労働者のストレスとは?
「ワーカホリック」
海外で暮らしていると、日本人を揶揄する表現として少なからず聞く表現ですが、総じて日本人というのは真面目でよく働きます。
朝早くから通勤電車に揺られて出勤、あってないような定時を大きく超えて働く日本人というのは、世界から見ると確かにとても勤勉です。
カナダでは、退勤ラッシュのピークが15時~17時だよ。
それでは、よく働く日本人は仕事でどのようなストレスを抱えているのでしょうか。
日本で働く人の7割が「仕事でストレスを感じる」
株式会社NEXER (ネクサー)が運営するCAREER BIBLEが2022年に実施したアンケートによると、
日本国内で働いている人のうち、77.5%が少なからず職場でのストレスを抱えていることが分かりました。
ストレスを感じながら働いている人が大多数・・!
また、職場でのストレスについて理由を聞いた設問では、1位が「給料や待遇の悪さ」で23.0%の人がこれを選択、2位が「仕事量の多さ」で21.1%、3位が「上司との人間関係」で16.8%という結果が出ました。
仕事量が多い中、一生懸命働いているのに給料・待遇が悪いなんて・・・!
なぜ日本の労働市場はストレスが多い?
実は、「必死に働いても給料・待遇が悪い日本の労働環境」の背景にはきちんとした理由があります。
それは、日本の人口構造、つまり少子高齢化です。
少ない現役世代で社会を支えなきゃいけないっていうアレか・・
これは実際にデータ上も分かる「負担」になっているので、少し専門家の見解も見てみましょう。
「現場の頑張り」頼みも限界に
「人手不足」
もはや見慣れすぎている言葉のため、緊迫感がないですが、言うまでもなく職場環境というのは人手が足りているかどうかが大きく左右します。
そして、人手不足で1人1人の負担が重くなっているのは、なにもあなたの会社だけでなく、日本社会全体の傾向です。
さらに悪いニュースですが、この傾向は解消されるどころか、今後ますます悪化します。
パーソル総合研究所と中央大学がまとめた「労働市場の未来推計」によると、日本全体の人手不足は2030年に644万人に上る見通しです。(下記のグラフ参照)
特にサービス業や、通信・情報サービスの分野で人不足は深刻で、2割近い人手不足の中、現場で働く人たちは頑張って働かなければならなくなります。
つまり、本来10人で回すはずの仕事を8人、9人で回さなければいけない状況になる、ということです。
そりゃあ「仕事量が多い」と感じるわけだよ
自分の将来を守るための「転職」も
さて、ここまで見てきて、勘のいい方はお分かりになったかと思うのですが、
仕事のしんどさには業界や会社によってバラツキがあります。
1社しか経験していないと、「ここで逃げるのは…!」と思う人もいるかもしれません。が、
そんなことはありません!
今の環境が辛い、合っていないと思うのならば、会う環境を探して転職した方がいいです。
冒頭で告白した通り、私自身も逃げるように1社目の日系大手を退職しました。
しかしその後、転職先の外資の文化が見事に合って、そんなもんないと思っていた自分の能力を活かして活躍することができました!
人材を生かすも殺すも環境次第、ということです。
ちなみにこれは私だけの話ではありません。
分かりますか?
「現場を経験させる」
これ、日系企業でよくあると思うんですが、能力のある人ほど潰れるんです!
Yの話を例に出しましたが、直接の知り合いだけでも同じようなケースを片手で数えきれないほど知っています。
もしあなたがこのケースに当てはまるのであれば、1ミリも迷わず転職してください。
はっきり言って宝の持ち腐れです。
こういうケースの場合は、往々にして外資系企業や、外資系企業に近い文化の企業に転職をすると、水を得た魚のごとく活躍できる人が多いです。
外資系企業への転職を検討するならこちらも併せてお読みください。
ここまでの流れとYの話で「こういうところか・・」とご理解いただけたかもしれませんが、私が日系企業の文化で絶対的に「合わない」と感じた点について、次はまとめていきたいと思います。
私が日系企業で合わなかったこと5選
具体的には、以下の5つの点について、「なぜ・・・」という想いが強く、「合わない」と感じていました。
順番に補足していきます。
1: 「総合職」という謎の職種
日系企業あるあるですが、新卒採用で特によく見かける、「総合職」という職種。
入社後の仕事が、何一つ確約されていないですよね?
つまり、営業をやるかもしれないし、カスタマーサポートをやるかもしれないし、人事や経理に配属されるかもしれない。
「会社にとって都合のいい」職種な訳です。
でもそれだと、「合わない」部署に配属されるかどうかは運任せということですよね?
これは外資系企業だとほぼあり得ないことで、営業は営業職で募集がありますし、マーケティング職で採用された人はマーケティングの仕事をする訳です。
それだけでも、「これは私がやりたかった仕事と違う…」というミスマッチを防げます。
2: 謎のジョブローテ(部署移動)
1の「総合職」の弊害だと思いますが、日系企業では突然これまでと全く違う部署への異動がありますよね?
・営業から広報
・カスタマーサポートからマーケティング
・経理から人事
など。
そして異動初日のお決まりの挨拶で、
「一から勉強させていただく所存です!よろしくお願い致します!」
これ、外資系の文化からすると謎すぎます。
前の部署での数年間は何だったの?となります。
ついでに言うと、新卒でこのタイプの日系企業に長くいると、転職の際に圧倒的に不利になります。
3: 職場の人間関係
これは日系企業では、大手であれば大手であるほど若手を悩ませる問題です。
なぜなら、団塊の世代だったりバブル期の上司・先輩が終身雇用制でまだまだ沢山いるから。
団塊の世代やバブル期の世代は、「飲みニケーション」「華金」といった言葉に見られるように、業務時間外の付き合いも込みで「職場」と関わりを持ってきました。
そのため、人間関係はかなりウェットな人が多いのが実情です。
これが私はちょっと苦手で、お酒も飲めないので、飲み会は95%は義務感から行っていました。
新卒で先輩方のお誘いを断るなんて出来なかったし、行かないと業務にも響きかねなかったからです。
しかし、実は結構ストレスでした。
外資に移ってからは、「アフターファイブはプライベート」という考えの人が多かったからか、義務で行く飲み会というのは全社で行う忘年会や創立記念パーティーだけ。
その他は、飲みたい気分(お酒を飲めなくてもたまにありますよね?)の時に、一緒に飲みたい人を誘って、サクッと行く感じでした。
もちろん予定があったりすると断るし、逆に断られることもあります。
でもそれで業務に支障が出ることは100%ありませんでした。
仕事は仕事、と思っている私には、日系のウェットな人間関係から抜け出せたのはとても気持ちが軽くなりました。
4: 仕事の取捨選択が非合理的
外資系に移った先で学びましたが、仕事というのはプライオリティのつけ方が非常に大切です。
なぜなら、経験が長くなれば長くなるほど、多くのタスクを振られるからです。
これは、日系でも外資でも同じこと。
しかし、日系にいた時には、「〇〇さんにお願いされたから」「部長から直接言われたから」という
属人的な理由でタスクのプライオリティをつけていました。
そして、直属のマネージャーも「ああ、それは仕方ないね」となっていました。
しかし、外資に移ってから私の中のこのやり方は徹底的に直されました。
直属のアメリカ人マネージャーは、「全部をやろうとしなくていい」
「やる必要性(合理性)がないことは上に言われたからと言ってやらなくていい」
「断りづらかったら自分が代わりに断るから」
と言って、「やらなくてもまぁ困らない」仕事は徹底的にそぎ落としてくれました。
本社から正規ルートで降りて来た仕事も、ローカルで他のプライオリティがある時にはしっかり断ってくれました。
5: 業務外時間の不自由さによる生産性の低さ
今でこそ労働者の当然の権利だと思えますが、新卒で日系企業に勤めていた時には、休みを取るにしても「暗黙の了解」がありました。
・チームの先輩みんなに、お休みの予定などを聞く。
・チームの先輩みんなに、その日が多忙日でないかを聞く。
・1ヶ月〜遅くとも2週間前には予定をFIX。
・休みの日に向けて残業して仕事を片付ける。
・休んだ次の日には「ご迷惑をおかけしました」と行ってまわる。
・GW, 3連休などにくっつける休みは先輩たち優先
・飲み会の次の日に休むなんて言語道断。新入社員は朝早く来て、飲み会に参加した人全員にお礼(←?)を言って回らなければならない。
確かに誰かが休むことによって誰かの業務量が増えるということはあるかもしれませんが、お互い様なのでそこまでしなくても…という風にも思っていました。
外資に移ってからは、罪悪感をさほど感じずに有給を取れるようになりました。
これは仕事内容にもよるかも!
まとめ
- 日本の労働者をめぐる環境は、ストレスを感じやすい状況になっている
- 日系企業あるあるのストレスは、組織の在り方や人間関係、仕事の進め方や曖昧なオンオフなど
- 外資系企業への転職でこれらのストレスが軽減される場合もある。
外資系企業への転職を検討するなら、こちらの記事も併せて読んでね!
後悔・失敗しない転職ができるように、外資のリアルを詰め込みました。
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