【保存版】カナダの小学校と幼稚園 | 何歳から?学費は?学校選びの方法とポイント

バイリンガル育児

自分の/配偶者の駐在が決まった!子どもを連れての海外生活で、バイリンガル育児のチャンス!

学校(幼稚園)は日本語学校?現地校?インターナショナルスクール?

Uri
Uri

渡航前/渡航後のそれぞれで我が家が行った「幼稚園/小学校リサーチ」「申込手順」についてまとめます。

カナダの初等教育と就学まで

義務教育はいつから?

カナダでは、公立教育がスタートするのはお子さんが5歳になる年です。

2022年1月~12月の間に5歳のお誕生日が来るならば、2022年9月にKindergartenに入学します。

公立学校と、多くの私立の学校でも、初等教育はKindergartenから始まり、7年生まで続きます。

学校調べをしていてよくElementary School (K-7)という表記を見かけるのですが、このK-7はKindergarten ~ Grade7という意味です。

ただし、Kindergartenの学年は多くの州では義務教育ではありません。

私が調べた2021年時点ですと、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビアの他、プリンスエドワード島とニューブランズウィック州ではKindergartenに通うのが義務とされていますが、逆にそれ以外の州では、義務教育はGrade1から始まります。

更に、Kindergartenのプログラムも、全日(だいたい9時~3時)だったり、半日だったりと州によって異なります。

私たちがカナダに来るタイミングでは娘はちょうど4歳になったところでしたが、5歳になる年をカナダで迎える予定でかなり混乱したので、今年5歳前後のお子さんの誕生月別学年表を貼っておきます。

2022年に進級する学年

カナダ日本
2016年1月生まれ9月からGrade14月から小学生
2016年2月生まれ9月からGrade14月から小学生
2016年3月生まれ9月からGrade14月から小学生
2016年4月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年5月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年6月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年7月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年8月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年9月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年10月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年11月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2016年12月生まれ9月からGrade14月から年長さん
2017年1月生まれ9月からKindergarten4月から年長さん
2017年2月生まれ9月からKindergarten4月から年長さん
2017年3月生まれ9月からKindergarten4月から年長さん
2017年4月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年5月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年6月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年7月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年8月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年9月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年10月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年11月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2017年12月生まれ9月からKindergarten4月から年中さん
2018年1月生まれJunior Kindergarten
Preschool/Day Care
4月から年中さん
2018年2月生まれJunior Kindergarten
Preschool/Day Care
4月から年中さん
2018年3月生まれJunior Kindergarten
Preschool/Day Care
4月から年中さん

カナダで生活を始める際に、お子さんが既にKindergartenに入っているべきタイミング、あるいはもうすぐKindergartenへ入学するという6月、7月、8月くらいの渡航であれば話はシンプルで、K-7の学校を探せばいいかと思います(そもそも7月8月は夏休みですし)。その場合は次章の「調べる (小学校 K-7)」へ飛んでください。

私たちの場合は少しややこしくて、娘は渡航後年が明けるとKindergartenに入学する年ではあったのですが、11月の渡航だったので9月までまだ半年以上あるぞ・・というタイミングでした。

さて、Kindergarten入学までの10ヶ月間をどう過ごす!?

我が家の場合は、娘と私がマンツーマンで週7日24時過ごすよりも、せっかく習得した集団生活の耐性を維持したかったので、なんらかの施設へ就園する方向で探したよ!

次はKindergarten入学前の0歳~5歳児にはどのような選択肢があるのかを説明します!

就学前の様々な選択肢

さて、カナダと日本で異なる小学校入学のタイミング。

それでは小学校入学前の子供たちは、カナダでは何をして過ごしているのでしょうか?

日本だと、幼稚園にも保育園にも行かずに小学校へ入学したという人は非常に珍しいですよね。

統計上も、5歳児の実に98%が幼稚園/保育園/こども園のどれかに就園しています。

出典:令和元年版 少子化社会対策白書 

一方カナダはというと、4-5歳の学年であっても、何らかの施設に就園している割合はなんと6割弱
(※グラフだと0-6歳全体なのでもう少し低くて2020年で5割程ですが、記事本文に年齢別の記載がありました。)
(※複数回答可のアンケート方式の調査です。)

回答4番目の「Family Child Care Home」というのが」日本でいう「保育ママ」のようなのでそれを入れたとしても7割~8割というところ。

残りの2~3割、つまり4人に1人は、集団生活ではなく、家庭で両親や祖父母が育てているということかと思います。

実際に公園で会って話すママパパ達の話を聞いていても、「プリスクールは満員だから一応ウェイティングリストに入っているけど、Kindergartenまでは週1の習い事以外家庭保育だわ~」という話はよく聞きます。

出典:Survey on Early Learning and Child Care Arrangements, 2020

しかし、日本から引っ越してくる場合、お子さんが既に日本で幼稚園や保育園での生活に慣れていて、せっかくついた集団生活への慣れを継続させたいと思う方が多いのではないでしょうか。

私がそうでした。
(そしてそれ以上にせっかく手に入れた1人時間がまた無くなるのが辛すぎた・・・)

それでは、どのような選択肢があるのか、実際に見てみます。

Junior Kindergarten

Junior Kindergarten (JK) は呼び方の問題でほとんどPreschoolと同じ意味と理解していますが、Kindergartenと連続したプログラムであることが多いように思います。

私立の学校ではたまに JK – 12 という長い一貫校だったりします。

Preschool

プリスクールは日本でいう幼稚園に近い認識です。

3歳になる年から始まるプリが多いですが、2歳からのところもあったりと園により異なります。

時間が短いプログラムが多く、「午前組」と「午後組」に分かれており、それぞれが2~3時間で食事の時間がないことも多いです。
(プログラムによっては9時~3時くらいの全日プログラムや、延長保育 Extensionがあったりも。)

カリキュラムがしっかり組まれていることが多く、読み書きなどの練習があるプリスクールも多数。

そして、運営方針や特性などがスクールによってかなり異なります。
– 保護者参加型(Parents Participating)
– モンテッソーリ
– 外遊びに力を入れている
   (※バンクーバーは雨の日が本当に多いので、雨でもレインスーツを着て森遊びをするなど、「自然を通じて学ぶ」方針の園が結構ある気がします。)

次の章でもう少し詳しく見ていきたいと思います。

Day Care

デイケアもプリスクールと同じく就学前の0歳~5歳が通う施設です。

時間が長いのが特徴で、朝7時台くらいから、夕方は18時台くらいまで長い時間子どもを預かってくれます。

最近では色々とカリキュラムを組んでいるデイも多いようですが、フリープレイと呼ばれる時間が長く、その中でスナックタイムがあったり、お弁当を食べる時間があったりします。

デイケアは値段も高く、両親が共働きの子が通っていることが多いです。

就学前の様々なプログラム(Strong Start/Family Life)

プリスクールとデイケアの違いについて簡単に説明しましたが、前の章で「2~3割はどちらも通っていない」とお伝えしました。

調べる(小学校 K-7)

Fraser School Ranking

バンクーバーで小学校を探すのであれば、こちらのフレーザー・スクール・ランキングは必見です。

Fraser Institute - School Ranking
出典:Fraser Institute School Ranking – British Columbia

バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア内の私立・公立の学校を、4年生時の学力テストを元にランク付けして地図上を合わせて見やすくしてくれています。

「スコア7.6以上の緑の公立学校のみを見る」というようなフィルターをかけることも可能です。

更に学力だけではなく、それぞれの学校について詳細を見ることができます。

出典:Fraser School Ranking
ESL %English as a Second Language = 英語を第二外国語として学ぶ生徒の割合
Special Needs %自閉スペクトラム症だったり、目や耳に障がいを持つ子の割合
G4 Enrolment4年生時の学年の人数
French Immersion %フランス語での授業に参加する生徒の人数の割合

駐在の場合で会社が住む場所を用意してくれる場合は、基本的に治安のいい地域に家を借り上げていることが多いと思いますので学校のレベルも問題ない場合が多いと思います。

もし自分たちで家を探す場合には、学区を考慮して選ぶのもいいですね。

ただし、学区の学校に必ず入学できる分けではないので必ず問い合わせはすることをおススメします。

というのも、バンクーバーをはじめ多くの都市では学区を超えて学校を選ぶことができ、必然的に人気校に応募が集まるため、人気校が定員いっぱいとなってしまっている場合があるためです。

ちなみにバンクーバーの学区(Catchment)についてはこちらの地図が見やすいです。

https://www.vsb.bc.ca/_layouts/vsbwww/arch/default/files/school-files/Resources/VSB_2016_General.pdf

近隣の都市(バーナビー、ノースバンクーバー、ウェストバンクーバー、リッチモンド等)についてはここまで分かりやすい地図は見かけなかったですが、「都市名 cathment」「都市名 school district」で検索してみてください。

見るべきポイントはここ!

我が家の場合は、以下の点を重視しました。

  • ESL %
    → ESLのサポートが充実している方が、英語を習得しやすいかなと思いました。
      例えばウェストバンクーバーはカナダ地元の富裕層が多いので、ESL%が低いです。
      英語が話せない状態で最初からそういう環境は、娘の性格的にキツイかなと考えました。
       
  • G4 Enrolment
    → マンモス校よりも、規模が小さくて人数が少ない方が安心できるかなと思いました。
       
  • French Immersion %
    → フランス語までやるのはなかなかハードルが高いと思ったので、French immersionの割合が低めのところがいいかなと思いました。

あくまでも「我が家の場合は」という話であって、お子さんのタイプによっては友達100人作りたい子だったり、ご家庭の方針で英仏日トリリンガル目指しちゃおう!とかによっても選び方は異なるかなと思います。

また、私は納得するまでとことん調べるタイプなので、上記のウェブサイトに加えて、pdfタイプのレポートも読み込みました!(笑)

レポートはこちらから州ごとにダウンロードできます。

こちらのレポートでは、ウェブサイトに加えて何が分かるかというと、州全体でのランキングや、学校ごとのより詳細なデータが見られます。

より詳細なデータでは、科目ごとの平均点なども見られるのですが、私が見たのは赤枠で囲まれている全体スコアの5年推移です。

なぜかというと、単年のスコアで見ると、その年にたまたま天才児がGrade4にいたりした場合に、平均点を引き上げてしまい学年全体の実際のレベルと違ってしまうかもしれないからです。

出典:Report Card on British Columbia’s Elementary Schools 2020

最後に、ある程度(2~3校?)に絞ったら、学校名でも検索をかけてみます。

すると、「中国語のバイリンガル授業がある」「モンテッソーリプログラムがある」など、学校ごとの特色を知ることができます。

この学校ごとの特色は、各都市の教育委員会(School Board)のウェブサイトにも記載があります。

Vancouver School Board

バンクーバー市の「Choice Program(特徴からの学校選び)」

  • FINE ARTS
  • FRENCH LANGUAGE
  • FUTUREPLAY
  • INDIGENOUS FOCUS
  • INTERNATIONAL BACCALAUREATE
  • MANDARIN BILINGUAL
  • MONTESSORI ELEMENTARY
  • VANCOUVER LEARNING NETWORK

問い合わせは忘れずに!

と、ここまでご説明した学校調べであれば、ある程度渡航前に候補の学校を選ぶことができるかと思います。あとはGoogle mapでお住まいの家からの距離公共交通機関でも行けるか?などを確認するのも忘れずに。

最後に、「この学校に行けたらいいな」というのが決まったら、事前に学校に転入学年の空きがあるかどうかを確認することを強くお勧めします。

せっかく学校調べをして、「この学校に行きたいからこの学区に家を決めた!」といっても、空きがなくて入れないということがあり得るからです。

調べる(プリスクール/デイケア)

プリスクール/デイケアを選ぶ際には、小学校とは比較にならないほど選択肢があります。

選択肢が多い分、どのような基準で施設を選ぶかを、ある程度考えて優先項目を決めてから探した方がいいです。

Child Care Resource and Referral

BC州では、プリスクール/デイケア探しが少しでも楽になるように、各都市にヘルプデスク的なセンターを提供しています。

バンクーバー市内であれば、Westcoast Child Care Resource Centre (WCCRC)という団体が、検索エンジンと各月の空き状況をアップデートしてくれています。

出典:WCCRC Chilc Care Search Portal

上のスクリーンショットの部分の少し上にあるリンクのうち、「Vacancy List」というのが空き状況になります。

問い合わせのおススメ

空き状況についてアップデートはあるものの、基本的に人気の園は長~いウェイトリストがあるところがほとんどです。

また、お子さんの英語レベルを伝えたうえで、「言語面でのサポートは得られるか」「日本人の子はいるか」等問い合わせると安心です。

まとめ

  • カナダの義務教育は多くの州でお子さんが5歳になる年(暦年)の9月~Kindergarten
  • 小学校はFraser School Rankingを中心に調べる
  • プリスクール/デイケアは各地域のChild Care Resource and Referralが便利

お子さんに合った施設を見つけてスムーズにバイリンガル育児をスタートしよう!

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