こちらの記事では、国際連合が取り決めたSDGs(サステナビリティ・ディベロップメント・ゴールズ = 持続可能な開発目標)の17項目のうち、目標1の「貧困をなくそう」の達成に向けて、国や企業の取り組みや課題、そして私たち個人でもできることはどんなことがあるのかを、「小学生にも分かりやすく」を目指して紹介しています。
前半の記事では、貧困とは何?という根本的な問いから、世界と日本の貧困の現状はどのようになっているかを、データや図を使って解説しています。
世界から貧困をなくすにはどうしたらいい?
子供が学校へ行かずに働いたり、働いても毎日の食べるものも満足に手に入らなかったり、そんなのおかしいよ!なんとかしようよ!
本当にそうだね。SDGsでも「世界から絶対的貧困をなくす」という強くて明確なゴールを設定しているよね。実際に、貧困のない世界を目指して、世界中で色々な取り組みが行われているんだよ。
SDGsを取り決めた国際連合では、SDGsを達成するための良い取り組みを集めて、レポートにして発表しています。一番最近だと、2021年の8月に発表されたレポートの中で、464もの取り組みが「Good Practice = 良い事例」として紹介されました。「貧困をなくそう」に関連する取り組みも、203個紹介されました。
じゅんくんは、貧困を無くすためには、どんなことをしたらいいと思う?
そんなの簡単だよ!貧困に苦しんでいる人には、お金をあげるんだ!もしよかったらぼくがお年玉でおもちゃを買って余ったお金をあげるよ。
うん、お金に余裕のある人たちから、貧困に苦しむ人たちにお金をあげる、これも優しい気持ちにあふれた素晴らしい考え方だね。個人からのそういう優しい気持ちをお金に変えて支援する方法は「募金」や「寄付」という形で行うことができるよ。
できること①:国際協力を行っている団体を通してお金で支援する
こちらのワールド・ビジョン・ジャパンは、この記事を書いている うり が最も信頼している国際協力団体のひとつで、実際に私は毎年クリスマスの時期に募集がかかる「クリスマス募金」に何度か参加させてもらったことがあります。
実は友人が働いているので最初はそれでご縁があったのですが、ワールド・ビジョン・ジャパンは「寄付したらそれで終了」ではなく、寄付のお礼のお手紙や、ニュースレターなど、ワールド・ビジョンがどのような活動をしているのか定期的にお手紙をくれました。
そして、私が「いつか必ずやりたい」と思っているのがこちらのチャイルドスポンサーシップです。
チャイルド・スポンサーシップでは、一度の募金ではなく、支援を続けることで、「誰
か」ではなく「特定の子」の成長を長い期間に渡って応援することができるのです。
- 年に一度写真付きの成長報告が届く
- 手紙を通じて自分が支援している子とやりとりができる
- 自分が支援している子に会いに行くことができる
という点も、ただ貧困の中で暮らす誰かを「支援する」だけではなく、自分自身もその支援を通じて成長できる、人生が豊かになることは間違いありません。
特定の子と繋がれるなんて、友達ができるみたいかも・・。前編で紹介してくれた「そのこ」という本の中では、日本の小学生がガーナのカカオ農園で働く同年代の子のことを考えて、「なにができるんだろう」という問いかけがあったけど、チャイルドスポンサーシップはまさに「そのこ」と繋がって支援できる、そんな取り組みなんだね。
そうだね。そしてね、チャイルドスポンサーシップを通じて寄付されたお金は、単にモノを買って貧困に苦しむ人たちに届ける、ということではなく、10年~15年という長い時間をかけて、支援している子が進学して卒業後に就職できたりと、自立して生計が立てられるようになることを目指していくんだよ。
食べものや着るものを買うためのお金を寄付するだけだとダメなの?
だめってことはないけど、一人の人の一生分の食べるものや着るものを支援するにはものすごいお金がかかるでしょ。世界に約7億人いる国際貧困ラインを下回って暮らす人々みんなの一生の生活を、別の誰かが支援するなんて現実的には難しいのよ。自分が働いて得たお金で必要なものを買えるように、自立できるように支援を続けていくことが「貧困をなくそう」を実現する上でとても大事なんだ。
支援を続ける、かぁ・・でもさ、10年後なんて、自分自身すら何をしているのか全然想像できないよ。それにまだ小学生のぼくには、お父さんやお母さんを説得できないと始められそうにないよ・・。
それもそうか。
あ、じゅんくんでも今日から始められる活動はあるよ!例えば、じゅんくんが着ている服や靴、今日食べたチョコレート、お母さんが飲んでいるコーヒーは、どこでどんな風に作られたか知っている?
えっ、何いきなり、ぼくの生活の話?「貧困をなくそう」の話はどうしたの・・
できること②:「貧困をなくそう」を支援するための商品選び
私たちが着ている服、食べているもの、それを作ってくれている人たちはどのような暮らしをしているか、考えたことはありますか?
私たちが着ているものの多くは、中国やベトナムで作られています。服を作るのに必要な綿花は、インドが主要な産地です。また、チョコレートを作るのに必要なカカオ豆は、アフリカの国々で多く生産されています。前編で見てきたように、これらの国では、貧困で苦しんでいる人たちがまだたくさんいます。
私たちの着るもの、食べるものは、働いても働いてもその日食べるものに困る、という誰かの貧困の上に成り立ってはいないでしょうか。
お店で商品を手に取った時、それを判断するのはとても難しいことです。ですので商品を作っている「企業」や「ブランド」を信頼できるかどうか、それをまずは知っておくことが大切です。
その企業やブランドが、自分たちが売る商品がどこで作られているかはもちろん、原材料がどこから来たのか、そこで働く人々がどのような暮らしをしているのか・・そういうことをきちんと把握して、商品に関わる全ての人を貧困から守ろうという姿勢がある企業から商品を買うことで、そういう企業を応援することになります。
そういう責任感の強い企業を応援する人が増えれば、他の企業も真似するようになるでしょう。つまり、私たちの日々の買い物選びによって、巡り巡って「貧困をなくそう」に貢献することができるのです。
商品つくりに関わる人たちと貧困
「商品に関わる全ての人を貧困から守ろう」を実現するために、実は世界中で働く人たちの生活に目を光らせている団体がいます。国際労働機関(ILO)が代表的です。
国際労働機関(ILO)では、「働く」ということが貧困から抜け出すための手段となっているかを調べて、世界へ発信しています。
この記事では、「貧困をなくそう」に関連する指標として、こちらの2つの点を見てみたいと思います。
- 児童労働をさせていないか?
- 子供たちが働かずに学校へ行って教育を受けることは、「将来」の暮らしをより良くすることに繋がります。
- 適切な待遇(給料、社会保障など)をしているか?
- しっかりとお給料をもらえることは、「今」の暮らしをより良くすることに繋がります。
子どもが家族のためにはたらく!?
まず児童労働については、2021年にILOがレポートも出していますが、その中で紹介されている地域別の児童労働の割合を見ると、サブサハラ(サハラ以南)アフリカでは、5歳から17歳までの子どものうち、4~5人に1人の割合で何かしら仕事をしていると報告されています。
世界全体で見ると児童労働はここ数十年の間で減っているのですが、サブサハラアフリカでは残念ながら児童労働が増えていて、2020年の時点で8000万人以上の子どもが働いていました。
また、コロナ禍によって親を亡くしたり、家族の収入が減ったことによって児童労働は増えたと言われています。
サブサハラアフリカでは、働く子どものほとんどが、家業(家族の仕事のお手伝い)をしているとされていて、お母さんやお父さん、兄弟たちと一緒に農作業を行う子どもが8割以上です。
それでもサブサハラアフリカで働く子どものうち3~4人に一人が学校へ行かずに働いているため、その子たちは勉強する機会を失って、前編で見た「貧困の連鎖」から大人になっても抜け出せない可能性も高くあります。
一方で、教育の機会を失うという意味では、実はアジア地域も深刻です。
はたらいているのに貧困!?
次は、「働いているのに生活が苦しい」問題についてです。こちらもサブサハラアフリカに多く、下の世界地図でオレンジ色になっている国は、2021年時点で働いている人の半分以上が「絶対的貧困」の中で生きている、つまり、一日あたり使えるお金が約200円という「国際貧困ライン」を下回って生きているとされる国々です。
はたらいてお給料をもらっているのにお金がないってどういうことなの!?
いい質問だね。主に2つのことが考えられるよ。
①お給料がとんでもなく安い
②稼ぐ以上に取られてしまっている
本来「働く」ということは生活をより良くするためのことなのに、働いても働いても生活が楽にならないという人たちがいる。この状況を改善しない限り、SDGsの「貧困をなくそう」を実現するのは難しいね。
日本から見ると、すごく遠い国の話をしているように思えますか?
私たちが日々食べているもの、着ているものの中には、このオレンジ色になっている国で作られた原材料を使っているものがすごくたくさんあるんですよ。
だから、商品をつくるのにこういう貧困に苦しむ国々の人の力を借りている商品、ブランド、企業は、その人たちの暮らしについて真剣に考えなければいけない。そして、どうすれば企業が商品つくりに関わる人の「貧困をなくそう」に真剣に取り組んでもらえるか?というと、その会社の商品を買う私たちが、真剣に取り組んでいる会社の商品を選ぶ、そうでない会社の商品は選ばない、ということをするのが本当に大切です。
例えばマダガスカルは、児童労働も、働く貧困層も、その割合が高い国です。マダガスカルで生産されているものって何があるのかなと調べたところ、バニラビーンズがたくさん出てきました。日本で売られているバニラビーンズの大半がマダガスカル産なんだそうです。
お菓子つくりをする人、バニラエッセンスを使ったことがありませんか?バニラエッセンスの原料はバニラビーンズです。
そして、バニラビーンズと同じく、アフリカの貧しい国でたくさん生産されているのが、チョコレートの原料、カカオ豆です。
カカオ農園で働く人たちの暮らしは歴史的に見ても過酷なもので、貧困とは強い結びつきがあります。詳しくはまた別の記事で紹介できたらと思いますが、近年この問題は広く認識されて、改善に向けた取り組みが多くあります。その一つが「フェアトレードチョコ」です。
チョコレートで「貧困をなくそう」
今日もおやつにチョコレートを食べたけど、なんだかどこ産だったのか、子どもが取ってくれたカカオ豆で作られたチョコレートだったのかなぁ、とか気になってきたよ・・。
そういうことを考えられるようになるということは、じゅんくんが日々の暮らしの中で「貧困をなくそう」に向けた行動をとれるようになる第一歩だよ!
カカオ豆はどこで作られる?
日本チョコレート・ココア協会が取りまとめてくれている、日本貿易統計に基づいたデータによると、日本に輸入しているカカオの約8割(2020年)はガーナで生産されています。
上の図からも分かるように、おいしいチョコレートの元となるカカオを生産してくれているガーナでは、日々の暮らしに苦しんでいる人たちがまだまだたくさんいます。
しかし、この問題に向かい合って、カカオ農園で働く人たちの生活を良くしていこうという流れはチョコレート業界でも年々大きくなっています。その一つが、フェアトレードチョコレートです。
フェアトレードチョコレート
フェアトレードとは、「経済」「社会」「環境」の観点から、カカオ豆などの生産者の持続可能な発達を守った上に行われる貿易や商売のことを言います。1997年に設立された国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade international)が基準の設定や認証を行っており、「貧困をなくそう」に関連する基準だと、生産の過程で例えば「児童労働・強制労働の禁止」や「フェアトレード最低価格の保証」という点をクリアしたチョコレートだけを、フェアトレードチョコレートと呼ぶことができます。
フェアトレードチョコレートが他のチョコレートよりも高いのは、カカオ豆生産者の生活を守るためしっかりお給料を払っているからなんだね。
ひとつ、私がおすすめするフェアトレードチョコレートを紹介するね。
People Tree フェアトレードチョコレート ミルク(50g)【spts11】[おやつ お菓子]価格:378円 (2022/3/3 15:00時点) 感想(12件) |
ピープルツリーのチョコレートは普通にとてもおいしいです。パッケージも可愛いし、大きさも可愛くて、自分へのご褒美はもちろん、お世話になった人へのちょっとしたお礼、友達と会うときのちょっとした手土産にもおすすめです。
私は実はビオ・マルシェの宅配というオーガニック系の生協を頼んでいたのですが、ピープルツリーはビオ・マルシェではよく(常に?)掲載されています。
ビオ・マルシェはこちら>
大手企業も変わりつつある
あわわ、今日ぼくが食べたチョコレートは90円の板チョコだよ。きっとフェアトレードじゃなかったんだね・・なんだか悪いことをした気持ち。フェアトレードじゃないチョコレートを売っている会社が悪いと思う!
フェアトレードじゃないチョコレートを作っている会社も、それを買って食べたじゅんくんも、そんなに罪悪感を感じないで・・。貧困の問題は一朝一夕に解決できることではないからね。できることを、できるときに、少しずつ取り組んでいくことが、続けていけるコツだからね。
最低価格の保証があるフェアトレード商品は、そうでないチョコレートに比べて値段が高い傾向にあります。ですのでこれまで買っていたチョコレートをやめてフェアトレードチョコばかり買っていたら、家計に大打撃です。カカオ農園の人の暮らしを考えた行動は素晴らしいですが、それで自分たちが苦しい思いをするのでは続きません。
また、日本チョコレート・ココア協会によると、日本では1年間に1人あたり2.1kg ものチョコレートを買って食べていると言われています(2020年)。それを生産している工場、原料のカカオ豆を作っているアフリカの農家はものすごい数の人が関わっているので、それをすぐに全てフェアトレードにしようとしたら大混乱ですし、会社もつぶれてしまいます。会社がつぶれてしまったら、関わっている人の多くが仕事を失うことになります。
だからといって放っておくべき問題ではないので、チョコレート大手の明治やロッテは、少しずつカカオ農園の貧困問題に取り組んでいて、チョコレートの生産に使うカカオ豆を、少しずつフェアトレードのものにしていこうという計画を発表しています。
明治 : メイジ・カカオ・サポート
ロッテ : フェアカカオプロジェクト
私も今回初めて知った内容だったのですが、大変面白かったのでチョコレートメーカーのSDGsの取り組みは別の記事で掘り下げたいと思います。
大企業がカカオ農園の貧困解決を目指して支援を行うことは、「貧困をなくそう」の達成へ向けた大きな取り組みということがあるでしょう。そして私たち消費者が、可能な範囲でフェアトレードチョコレートを「選んで」ゆくこと、それは大企業のフェアトレードシフトを更に加速させることになるのです。
ファッションで「貧困をなくそう」
ファッション業界の中でも、流行の服を安い値段で買えるファストファッションというのは、「貧困をなくそう」の達成に向けて、改善するべき点が多くある産業です。
1枚の服を作るのに関わる人たち
ところで、じゅんくんが着ているそのシャツ、いくらで買ったか知ってる?
これ?ユニクロで安くなってて500円だったってお母さんがうれしそうにしていたよ。
おおっ!それはラッキーだったね。
最近野菜が高くなってたり、子供の服なんてすぐに小さくなっちゃうし、安く買えるに越したことはないよね~。
(いかん、脱線してしまった・・)
お母さんが払った500円は誰のものになるかって考えたことある?
へ?ユニクロでしょ?
じゃあユニクロはじゅんくんのシャツをどうやって作ったかな?
工場とかでつくったんじゃないの・・
その通りだね。じゅんくんが払った500円のうち、一部がユニクロのもうけになって、一部は工場で実際に服を作ってくれた人たちにユニクロから支払われるんだよ。
工場の人たちだけではなくて、シャツを作るためには綿花などの原材料も仕入れる必要があるよね。その綿花も、畑で育てて売っている人たちがいるんだよ。知ってた?
世界の農業について社会の授業で習ったから知ってはいたけど、自分が着ているシャツと繋げて考えたことはなかったなぁ。
日々なにげなく買っている商品について、作る過程でどういう人たちが関わっているのか、その人たちはどのような暮らしを送っているのか・・と考えることは、「貧困をなくそう」の支援をする上でとても大切なことなんだよ。
特に日本のようにモノに溢れていて買い物の選択肢が無限にある場所に住んでいる私たちにはね。
安く作ってくれる工場を探す企業
「サプライチェーン」という言葉を聞いたことがありますか?ひとつの商品を原材料から作って、一般の人が買うするまでの旅のことを指します。下に、じゅんくんのシャツのサプライチェーンを、すごく簡単にした図を用意しました。本当はもっとたくさんの段階があります。
シャツなどの衣服を作って売るときには、まず服の原材料、例えば綿(綿花)を栽培している農家がいます。そして農家の人が綿花を収穫して、それを糸に、そして服に形を変えていく工場があります。そうして作られた服がユニクロなどのお店で販売されて、じゅんくんの手に渡るのです。
この際、それぞれの間には商取引があるので、綿花やシャツを渡してお金をもらいます。お客さんに服を売るお店の立場からすると、服を安く売るためには、工場から買うシャツも安くなくてはもうけがでません。
そのため、安い値段で服を売る、ファストファッションの会社ではいつも、なるべく安く服を作ってくれる工場を探しているのです。
そうすると、次のような問題が出てきます。
- 安く服を作るために、工場(農家)で働く人に払うお給料を安くしなければならない
- A工場よりももっと安く作れるB工場が見つかった場合、ファストファッションはA工場との取引をやめて、B工場と取引をしたくなる。突然注文がなくなってしまったA工場で働く人たちは仕事がなくなりお給料がもらえなくなってしまう。
実際に2019年には、ユニクロが取引をしていたインドネシアの工場で、ユニクロからの発注がなくなってしまって倒産してしまった・・と訴えていた工場がありました。
この件は公正労働協会、という第三者が入って調査をしていましたが、2021年には「取引工場の倒産にユニクロの責任はない」という結論が出ました。しかし結論が出るよりもずっと前に、ユニクロは国際労働機関(ILO)と一緒に、「仕事がなくなってしまったからお金がもらえなくなって生活ができなくなってしまった」という状況の改善に取り組んでいました。
具体的には、仕事が突然なくなってしまった時でも、生きるために最低限必要なお金はもらえるような仕組みを作るためにお金を出して支援をしました。この仕組みを社会保障と呼んで、日本では当然のようにあるのですが、インドネシアには当時まだなかったんですね。しかしユニクロほどの世界的な大企業が、国際労働機関(ILO)と組んだことで、なんとインドネシア政府を動かしました。2020年には、インドネシアで働く人が、突然仕事を失っても貧困にならないように、新しい法律が作られました。すごいことです・・。
2021年にはユニクロは中国・新疆ウイグル自治区での人権問題で国際社会から疑問の目を向けられますが、個人的な見解としてはユニクロはSDGsの問題に本気で向き合っている日本企業の1つです。真実が見えづらい地域での話なのでなんだかスッキリとした対応がまだ見られていませんが、早いところ誤解がとけるといいなと思っています。
よかった、ユニクロがんばっているね!今度小さくなっちゃったダウンをリサイクルボックスに入れに行こう!
関わる人全てを見守る動きも
さて、私たちが着ているものを作るのには、貧困に苦しむ人が暮らす国の人もたくさん関わっていることが分かりました。しかし、お店で服を手に取った時、「この服は適正な取引の上に作られた服(=フェアウェア)かな?」と考えてもまず分からないですよね。
そこで、世界には「このブランドの服はフェアウェア!」と、お墨付きを出してくれている団体がいます。フェアウェア財団というNGO団体ですが、リストで見られるので見やすいです。
私が購入したことのあるブランドでは、ヌーディージーンズやミニロディーニ(子供服)がありました!
「認証マーク」を見ると一目でわかる
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後編まとめ
- 「貧困をなくそう」達成に向けては、 ①ワールド・ビジョン・ジャパンなど国際協力団体に募金をする ②日々の消費の中で貧困をなくそうと取り組んでいる商品、ブランドのものを選ぶ などができる。
- 一気に全てを変えることはできないので、日々の暮らしの中で「できることから」「できるときに」始めることが大切。
参考文献
国際連合 (United Nations)
- SDGs Good Practices – 2nd Open Call https://sdgs.un.org/sites/default/files/2021-10/Summary%20of%20outcomes%20of%20the%20second%20open%20call.pdf https://sdgs.un.org/partnerships/good-practices
The Guardian – Child labour in the fashion supply chain Where, why and what can be done https://labs.theguardian.com/unicef-child-labour/
国際労働機関(ILO)
- Labour statistics for the Sustainable Development Goals (SDGs) https://ilostat.ilo.org/topics/sdg/
- Working poor https://ilostat.ilo.org/topics/working-poor/
- International Labour Office and United Nations Children’s Fund, Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forward, ILO and UNICEF, New York, 2021 https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/—ed_norm/—ipec/documents/publication/wcms_797515.pdf
- プレスリリース「ILOとファーストリテイリングが雇用と社会保障を促進するプロジェクトで連携」 https://www.ilo.org/tokyo/information/pr/WCMS_722287/lang–ja/index.htm
Fair Wear https://www.fairwear.org/
特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン https://www.fairtrade-jp.org/
日本チョコレート・ココア協会
- 日本の主要カカオ豆国別輸入量推移 http://www.chocolate-cocoa.com/statistics/pdf/index_007.pdf
- チョコレート製品国産・輸出入・消費量推移 http://www.chocolate-cocoa.com/statistics/pdf/index_003.pdf
フェアトレードジャパン https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/why_fairtrade_cacao.php
国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade international)
- Fairtrade Minimum Price and Premium Information https://www.fairtrade.net/standard/minimum-price-info
株式会社ファーストリテイリング
- インドネシアの元ユニクロ取引先倒産に関する公正労働協会の調査結果についてhttps://www.fastretailing.com/jp/sustainability/news/2107091100.html
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